2021年03月07日

東京外環道訴訟第10回口頭弁論後の報告集会(2021年3月2日)

東京外環道訴訟第10回口頭弁論閉廷後、16時20分から衆議院第1議員会館大会議室にて報告集会を開催しました。抽選に外れて傍聴できなかった方を含め約50名の参加(ZOOMも併用)。

20210302_Houkoku_Zentai.JPG

 原告団の代表からは、「陥没事故以降フェーズが変わった。事業者は苦しい言い訳をしている。ずさんな工事はさせない、大深度法の疑義を質していこう、追い込んでいこう」との挨拶。

● 弁護団(武内更一弁護士、遠藤憲一弁護士、吉田哲也弁護士)からは、傍聴できなかった方を意識して、法廷でのやり取りやその背景について丁寧な説明・解説がされました。口頭弁論の詳細はここ
 住宅街の地下で危険な工事をしてはいけない。それ自体が違法だ。大深度法でやるから承諾もいらない補償もしない。地表に影響ないと称して、科学的根拠ない法律をつくった。昨年6月の新横浜トンネル陥没事故から外環の危険性を警告したのに、愚かにも陥没事故を起こした。

20210302_Takeuchii.JPG
<ボーリング調査が不十分な地層図をもとに危険な工事>

 都市計画事業の違法性についても、2021.3.31までの施行期間の設定は出鱈目で認可要件に違反していると2017年から主張しきている。特に地中拡幅部の工法も未定で、7年間でできる根拠ない。そこで、事業者は期間延伸申請するので、昨年12月に延伸差止訴訟を提起した。承認・認可されたら取消訴訟に切り替える。
 これは、新しい行政処分なので、事業費大幅、気泡も陥没も処分後の事情だという事業者がこれまでしている言い訳はできない。今度事故が起きたら予見可能性なしやミスは通用しない。故意犯であり、末端だけでなく、上層部の刑事責任も問われると警告した。

DSC03589t_黒塗り.jpg
<出てきた掘進日報は真っ黒:土砂の取込過ぎがわからない>

 トンネル「掘進日報」は、真っ黒なものを出してきたが、意味ないので文書提出命令申立てた。どれくらい土砂を取り込んだのか、その検証のための証拠として穴の空いた時期の掘進日報の開示は必要。
「酸欠気泡や陥没は、処分後に起きた事象であってこの訴訟と関係ない、気泡が出ても原告がさらされる具体的な危険の可能性はない、単なる危惧感にすぎない」などという事業者の安全意識の欠如は許されせない。
 事業費7600億円増加の再評価について釈明を求めたが、事業再評価資料が公表されたのは事業承認後なので答える必要性を認めないと、不誠実な回答。追及していきたい。

● 意見陳述を行った原告からは、地中拡幅部の上に住んでいるので、酸欠空気噴出に加え、陥没の危険性を思うと不安でたまらない。陥没地域の被害者の皆さんの冷静な行動は力になる。一緒に頑張りましょう。陥没事故により、改めて外環ルート図を見て、直径16mの2本のトンネルが近接して、住宅地の下を通る危険性を再認識した。このことを共有してほしい。意見陳述の詳細はここ

20210302_QandA.JPG

● その後、質疑応答、意見交換が活発に行われました。
・外環被害住民からは、中立でない委員会の事故報告は信用できない。事前調査不足が問題。原因解明がだめだから対策もだめ。緩んだ地盤の詳細説明されない。補償交渉は団体交渉に応じない。補償基準も不透明。
・環境アセスは、科学的調査でない。結論に至るプロセスは書いてない。元データもない。環境に影響ないようにしますと書いているだけ。  
・事業者は2月の住民説明会で過失を認めない。また、空洞の穴埋めを事業者はどういう法律に基づいて行うのか?そこは地権者の土地で、事業者は何の権利もない。
・被害補償交渉で、事業者は、加害者なのに、自然災害のようにふるまう。また、加害者も団体なのに、被害者の団体交渉を拒否して個別交渉を強要するのは不当。
・事前の地歴調査してない。
・特殊な地盤というが上総層のどこにでもある地盤。
・土被り40mあるので大丈夫というが、トンネルの巨大さが問題。
・事業者の作成した地層図は出鱈目。砂礫層などを書いてない。
・地盤のゆるみは周囲に広がっていく。トンネル直上だけでなく、周辺までの面的なボーリング調査も必要。
・エリアA(陥没地域)だけでなく、エリアB(それ以外、世田谷区まで)の空洞下調査結果の異常箇所のボーリング調査が必要なのにやらない。
・リニア新幹線のルートの人も調布の陥没で危険性を認識した。学習会で深めたい。
・リニア新幹線、東京名古屋間286kmの86%、246kmが地下トンネル。そのうち約50kmが大深度。首都圏の小中高学校、保育園などが、直上だけでも14、周辺100mだと数倍ある。子供の遊ぶ公園もあるが、知られていない。愛知県の団体のように、首都圏でも直上の保護者に知ってもらう市民運動を。

● 2名の国会議員(山添拓参議院議員、福島瑞穂参議院議員)が、国会会期中(衆議院は開会中)にもかかわらず、駆けつけていただき、「皆さんが指摘していた陥没・空洞が起きた。工事再開を狙って特殊な地盤のせいにしているが、それもわからない杜撰な工事が明らかになった。この先も事故を繰り返す。同意なし補償なしの大深度法と両立しない。リニアもふくめ大深度法を問い直す。工事費も増える。この事業止めないといけない。力をあわせて頑張りましょう。」と連帯と激励のご挨拶を頂きました。

 道路やリニア新幹線の運動や裁判をされている方々とシールド工事の危険性など情報共有し合った有意義な集会でした。多くの方に支えられて第10回口頭弁論と報告集会を終えることができ、お礼申し上げます。
 第11回口頭弁論は2021年6月2日(水)15時から東京地方裁判所103号法廷です。傍聴お願いいたします。

20210302_Yamazoe (4).JPG20210302_FMizuho.JPG
(写真左:山添拓参議院議員、写真右:福島瑞穂参議院議員)


*****[お知らせ]*****
● このブログについてのお問合先は
nongaikan2017@gaikan.net まで


東京外環道の真実を伝える本を広めてください!
 「住宅の真下に巨大トンネルはいらない〜ドキュメント東京外環道の真実〜」
  丸山重威著 東京外環道訴訟を支える会編 本体1600円
  推薦:浜 矩子(同志社大学教授) あけび書房

外環ネットのブログはこちらから
posted by 東京外環道訴訟を支える会 at 22:00| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: