2018年03月30日

外環トンネルは危険極まりない!大深度法を無効に! 第1回口頭弁論、原告の意見陳述(その1)

 東京外環道訴訟の第1回口頭弁論が2018年3月13日東京地裁803号法廷で開かれました。
そこで二人の原告がトンネルの上の住民に対する権利侵害の実態について意見陳述を行いました。
 今回はそのうち、岡田原告の意見陳述の要旨を以下にご紹介します。

********************************************
意見陳述の要旨
平成30年3月13日
原告 岡田 光生

 私は、原告の一人である岡田光生です。
 はじめに、私のこの陳述は、この裁判が公平・公正に行なわれることを大前提としているということを表明させていただきます。
 私は杉並区に70年近く住んでおり、その土地の地権者であります。
 しかし残念ながら、これまでに国・事業者から、私の家の地下空間にトンネルが掘られることも、その詳細についても一切正式な通知を戴いたことはありません。

 私は技術者ですが、経験上次のような疑問がごく自然にわきあがりました。
 それは「住宅地の地下で、地上部に影響を及ぼさないかたちで、安全にトンネルを掘る技術は確立されているのか?」、「住宅街の下に掘られたトンネルは、その後地表部に対して問題を起こすことはないのか?」などです。 
 調べていくうちに、「この外環地下トンネルは本当に恐ろしい、危険極まりないもの!」、「自然環境への影響も大きく無視できないものである!」との結論に達しました。トンネル工事中も供用後も、トンネルが存在する限りにおいて、安心して暮らすことができないとの確信に至りました。
 これらの結論を導くのに後押しをしてくれたものは何か? それは国・事業者の住民に対する、客観的事実に則したとは言い難い無責任な説明であり、情報開示に対する差別的で、余りにも後ろ向きな、不誠実な姿勢であります。

 国・事業者は「安全、安全」といい続けていますが、本当にそうでしょうか? 

 先ずシールド工法について述べます。
 「シールド工法は地表への影響が少なく、上下水道、共同溝などの建設に使われている」とその実績が強調されています。しかし実態は、トンネル建設後の道路陥没などの問題が跡を絶たず、路面陥没事故の防止・減少に向けた取組みをせざるを得ない状況なのです。平成19年2月には、近畿地方整備局が、「シールド工事占用許可条件と解説(案)」を作成し、今年(平成30年)1月には、関東地方整備局が「路面陥没の防止に関する検討会」を立ち上げているではありませんか。つまり住民に説明している内容と実態との間には大きな違いがあるのです。

 次に、トンネル外周部の水みちと裏込め材について触れます。
 いずれも地盤陥没の原因になり得ると指摘されている重要事項です。裏込め材とは、セグメント(トンネル壁)外周部と地盤の隙間に充填する物質のことです。その本来の目的は、取り付けたセグメントを直ちに固定し、地盤沈下などを防止することで、水みち形成を完全に抑制することはできません。
 国・事業者は、展示パネルや配布資料の中では、「裏込め剤を充填するので、新たな水みちは発生しない」と記載しています。一方、最近の口頭説明では、裏込め材では水みちの発生を防ぎきれないと認めています。さらに昨年12月の杉並区議の方々による工事現場視察でも、同様な発言が確認されています。一体これらの齟齬は何処から生じるのでしょうか?

 以上のように、一事が万事、国・事業者の説明には整合性が全く見られません。住民を真の情報から隔離し、「門外漢」扱いするような姿勢は許しがたいことです。
 シールド工法、地中接合工事の地中拡幅工法、地下水流動保全工法などはいずれも、やってみなければ分からない試行錯誤を必要とする技術であることが明らかです。
 東京外環道は、これら未熟な工法を用いて、予防原則をないがしろにしたまま、成熟した住宅地の真下に、危険なトンネルを掘るという暴挙をしようとしているのです。住民をモルモット扱いすることは許されません。

 国・事業者は、プロジェクト組織、実行・責任体制、工事工程や最終的予算規模の見通しさえ示せない状況にあります。私は、私と子子孫孫の生命・財産を、このようないい加減な国・事業者に託すことなどできません。

 でもなぜに国・事業者のこのような暴挙が許されるのか? 

 それは一言でいって大深度法という法律が作られたからであります。
 この法律は地権者の承諾を得ずに、その地下空間に勝手に勝手なものを造ることを認めています。
 知らぬうちに忍び寄る陥没事故の恐れを抱きながらの生活を強いることは許されません。
 一切の自衛手段を持たない住民にとって、この危険極まりない地下トンネルの建設を回避させる方法は、大深度法の無効化しかないということを申しあげます。

 私はこの裁判を通じて、あらゆる面で、真実・事実が明らかになることを強く望んでいます。
 陳述を終わります。
********************************************
posted by 東京外環道訴訟を支える会 at 14:57| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: