2020年01月28日

東京外環道訴訟第7回口頭弁論と報告集会(2019年12月12日)の報告

[1] 東京外環道訴訟 第7回口頭弁論の概要

◆野川に続き、白子川にも致死濃度の酸欠空気の噴出は違憲・違法。酸欠空気をとめる説明ができないなら直ちに工事を中止せよ、と被告を追及


(1)東京外環道訴訟の第7回口頭弁論が2019年12月12日(木)13時30分から東京地方裁判所103号法廷で開かれました。師走にもかかわらず、多くの方の傍聴を頂き感謝します。
 次回の第8回口頭弁論は、2020年3月24日(火)14時から103号法廷(傍聴100席)で開かれます。今回同様多くの方の傍聴をお願いいたします。

(2)法廷では最初に、今回提出された準備書面と書証の確認がされました。
 原告側からは、準備書面(13)〜(16)、書証甲89〜97号証。被告側は、国から準備書面(7)〜(8)。

(3)次に、原告弁護団(武内弁護士・遠藤憲一弁護士)は、数枚の図表を用いて丁寧に準備書面の内容について説明し、地表に酸欠空気を出す危険なトンネル工事は、大深度法違反、都市計画法違反であり、説明できないなら直ちに工事をとめるべきである、また、環境アセスは出鱈目であると、被告を追及しました。

 準備書面(13)は、被告提出の書証乙54の1及び2、トンネル工事の「シールド掘進日報」の主要な部分が黒塗りであるが、これは、東名北工事による世田谷区の野川への致死濃度の酸欠気泡噴出の原因解明に係わる重要な情報であるので、その黒塗り部分の開示を求めるもの。

 準備書面(14)は、大泉南工事のシールドトンネル工事により、白子川に致死濃度の酸欠空気が漏れた。このことは、地表への空気漏れの抑制措置の効果はなかった、今後、地層のすきまや工事跡等を通って地表に噴出した酸欠空気が地下室等に滞留し、また、地下水の漏出などによる地盤沈下や陥没により、生命、財産、健康等を害する恐れがある。地表に影響を与えないので無承諾・無補償という大深度法の合憲性の大前提に反する。合理的な説明がない限り、大深度法は違憲である。また、このような危険な事業は、都市計画で定められた第1種住居専用地域の良好な環境を壊し、都市計画法にも反している。原告準備書面(8)で釈明を求めているが、答えていない。酸欠空気を漏れないようにするとの説明ができないなら、掘進していることが違法・不法行為であり、直ちに工事を止めるべきである。

 準備書面(15)は、地下水位への影響に関して三次元浸透流解析の前提となるボーリング調査の地質柱状図1000本のうち、外環道路予定地内の40m以深の大深度に達するものは数えるほどしかない。どれで、何本か、示すこと。

 準備書面(16)は、国の準備書面(3)の大気汚染の予測についての反論。環境影響評価書に予測結果はあるが、調査地域・調査地点の選定の不合理性・違法性、計算式に当てはめたデータも不詳かつ不明、実際の予測結果も信用性がない、基礎になる自動車交通量データも不明、結局、出鱈目な環境アセスと言わざるをえない。

(4)最後に、今後の進行についてのやりとりと日程確認になりました。
  原告側は、被告国の準備書面に反論する。また、国は、原告準備書面(11)(13)〜(15)に反論する。掘進日報の開示については、原告準備書面(13)の関係で検討して回答する。
 以下の日程が確認されて14:40閉廷しました。
 
 書面提出期限 :2020年2月末日
 進行協議   :3月11日(水)15:00〜
 第8回口頭弁論:3月24日(火)14:30〜 東京地裁103号法廷

20191212_7kaiBenronHoukoku.jpg

[2] 報告集会の概要

◆周知はするが「説明責任」を果たさない被告に怒りの声

(1)閉廷後、衆議院第2議員会館に移動し、14時30分から報告集会を開催しました。
 第1会議室での報告集会には、約50名の参加。遠藤弁護士から、法廷でのやり取りの詳しい解説があり、質疑応答が行われました。また、国会議員からは、桜を見る会のような歪んだ政治のなかに、無謀な外環道の工事がある、白子川の酸欠空気漏れについて国交省から聞き取りを行った結果の報告がありました。そして、道路やリニア新幹線の運動や裁判をされている方々と情報共有し、励まし合った、有意義な集会でした。
 多くの方に支えられて第7回口頭弁論と報告集会が終わったことにお礼申し上げます。

 第8回口頭弁論は2020年3月24日(火)14時から東京地方裁判所103号法廷です。傍聴お願いいたします。

*****[お知らせ]*****
東京外環道の真実を伝える本を広めてください!
 「住宅の真下に巨大トンネルはいらない〜ドキュメント東京外環道の真実〜」
  丸山重威著 東京外環道訴訟を支える会編 本体1600円
  推薦:浜 矩子(同志社大学教授) あけび書房

外環ネットのブログはこちらから

posted by 東京外環道訴訟を支える会 at 17:37| Comment(0) | 日記